先日、トレーナーをやっている学校で過呼吸と熱中症の講習会をやってきました。
また、違う学校で同じ少林寺拳法部の顧問の先生からも講習会をやってほしいと言われ、来週講習会をやってきます。
そこで前回2回に分けて過呼吸について書きましたが、今回は熱中症について何回かに分けて書きたいと思います。
今年の夏も暑い日が多くなりそうです。
もうすでに各地で熱中症で倒れた方が出てきているようです。
熱中症は、専門的には「暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって体の中でたくさんの熱を作るような条件下にあった者が発症し、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的病態」とされています。
いわゆる、体の中と外の"あつさ"によって引き起こされる様々な体の不調のことをいいます。
また熱中症というと、暑い環境で起こるものといういう概念があると思われますが、先ほどの文章からもわかるように、スポーツ活動中においては体内の筋肉から大量の熱を発生することや、脱水などの影響により寒いとされる環境でも発生します。
このように、それほど暑くなくても、運動によって熱中症になってしまうので、誰にでも起こってしまうものなのです。
しかし、だからこそ、熱中症にならないために予防が必要になってくるのです。
では、次回は熱中症の予防について書きたいと思います。
2013.06.06更新
過呼吸の新しい対処法
続きを書くと言っときながら1週間も経ってしまいました。
遅れてしまってすみません・・・
前回は過呼吸の対処法について、今まではペーパーバック法(紙袋を口元に当てるやり方)でしたが、それによって重篤な症状になってしまう人が出てきたことにより、異なるやり方が推奨されているというところまで書きました。
ではまず、なぜペーパーバック法で重篤な症状になってしまった人が出てきたのでしょうか?
これはきちんとしたやり方をしなかったせいではないかと思われます。紙袋を口元に当てる際、少しの隙間もない状態でやってしまい、窒息して重篤な状態になってしまったのです。
また、精神的に起こる過換気症候群による過呼吸発作の場合、不安が強すぎて効果がないときもあるそうです。
よって2010年に医者によって過呼吸発作の対処法についてのガイドラインを出しています。
方法は、まず過呼吸患者に「大丈夫だよ、安心して」と声をかけ落ち着かせ、腹式呼吸をするように促すというものです。
ただ、過呼吸患者に腹式呼吸をさせることは少し難しいと思われます。
そこで、呼吸の速さと深さを自分で意識的に調整させるようにします。
声をかけ落ち着かせた後、息を吐くことを意識(『吸う:吐く』が1:2になるくらいの割合で、一呼吸に10秒くらいかけて少しずつ息を吐く。また、息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいが良い。介助者は胸や背中をゆっくり押して、呼吸するように促す。)させ、二酸化炭素を増やしながらも酸素を取り込んで、窒息しないように呼吸管理をすることが最近は推奨されています。
ただし一番大事なことは、周囲の人も本人も冷静に対処することです。周囲の人があまり過剰に心配すると本人が余計に心がかき乱されるし、本人も苦しくてパニックになり余計に症状が悪化してしまうからです。
お互いにきちんとした知識を持ち、これは過呼吸だから呼吸管理をすれば大丈夫だと思うことが大事なのです。
遅れてしまってすみません・・・
前回は過呼吸の対処法について、今まではペーパーバック法(紙袋を口元に当てるやり方)でしたが、それによって重篤な症状になってしまう人が出てきたことにより、異なるやり方が推奨されているというところまで書きました。
ではまず、なぜペーパーバック法で重篤な症状になってしまった人が出てきたのでしょうか?
これはきちんとしたやり方をしなかったせいではないかと思われます。紙袋を口元に当てる際、少しの隙間もない状態でやってしまい、窒息して重篤な状態になってしまったのです。
また、精神的に起こる過換気症候群による過呼吸発作の場合、不安が強すぎて効果がないときもあるそうです。
よって2010年に医者によって過呼吸発作の対処法についてのガイドラインを出しています。
方法は、まず過呼吸患者に「大丈夫だよ、安心して」と声をかけ落ち着かせ、腹式呼吸をするように促すというものです。
ただ、過呼吸患者に腹式呼吸をさせることは少し難しいと思われます。
そこで、呼吸の速さと深さを自分で意識的に調整させるようにします。
声をかけ落ち着かせた後、息を吐くことを意識(『吸う:吐く』が1:2になるくらいの割合で、一呼吸に10秒くらいかけて少しずつ息を吐く。また、息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいが良い。介助者は胸や背中をゆっくり押して、呼吸するように促す。)させ、二酸化炭素を増やしながらも酸素を取り込んで、窒息しないように呼吸管理をすることが最近は推奨されています。
ただし一番大事なことは、周囲の人も本人も冷静に対処することです。周囲の人があまり過剰に心配すると本人が余計に心がかき乱されるし、本人も苦しくてパニックになり余計に症状が悪化してしまうからです。
お互いにきちんとした知識を持ち、これは過呼吸だから呼吸管理をすれば大丈夫だと思うことが大事なのです。
投稿者:
ARTICLE
SEARCH
ARCHIVE
- 2024年12月 (1)
- 2024年08月 (1)
- 2024年07月 (1)
- 2024年06月 (1)
- 2024年05月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年06月 (1)
- 2023年01月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年08月 (1)
- 2022年06月 (1)
- 2022年02月 (2)
- 2022年01月 (1)
- 2021年12月 (1)
- 2021年09月 (1)
- 2021年07月 (2)
- 2021年02月 (1)
- 2020年11月 (2)
- 2020年09月 (2)
- 2020年07月 (1)
- 2020年06月 (1)
- 2020年04月 (2)
- 2020年03月 (1)
- 2020年01月 (1)
- 2019年11月 (1)
- 2019年10月 (3)
- 2019年09月 (2)
- 2019年08月 (1)
- 2019年07月 (1)
- 2019年06月 (1)
- 2019年05月 (1)
- 2019年04月 (2)
- 2019年03月 (2)
- 2019年01月 (1)
- 2018年12月 (2)
- 2018年11月 (2)
- 2018年10月 (1)
- 2018年09月 (2)
- 2018年08月 (2)
- 2018年07月 (5)
- 2018年06月 (2)
- 2018年05月 (2)
- 2018年04月 (1)
- 2018年02月 (4)
- 2018年01月 (2)
- 2017年12月 (1)
- 2017年10月 (2)
- 2017年09月 (3)
- 2017年08月 (4)
- 2017年07月 (2)
- 2017年05月 (1)
- 2017年04月 (1)
- 2017年03月 (2)
- 2017年02月 (1)
- 2017年01月 (1)
- 2016年12月 (3)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (3)
- 2016年09月 (2)
- 2016年08月 (1)
- 2016年07月 (2)
- 2016年06月 (1)
- 2016年05月 (1)
- 2016年04月 (1)
- 2016年03月 (2)
- 2016年02月 (2)
- 2016年01月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (3)
- 2015年10月 (2)
- 2015年09月 (2)
- 2015年08月 (1)
- 2015年07月 (1)
- 2015年06月 (1)
- 2015年05月 (3)
- 2015年04月 (3)
- 2015年03月 (2)
- 2015年02月 (2)
- 2015年01月 (4)
- 2014年12月 (1)
- 2014年09月 (3)
- 2014年08月 (1)
- 2014年07月 (1)
- 2014年06月 (2)
- 2014年05月 (1)
- 2014年04月 (1)
- 2014年03月 (6)
- 2014年02月 (2)
- 2014年01月 (3)
- 2013年12月 (1)
- 2013年11月 (3)
- 2013年10月 (3)
- 2013年09月 (3)
- 2013年08月 (2)
- 2013年07月 (3)
- 2013年06月 (2)
- 2013年05月 (5)
- 2013年04月 (5)
- 2013年03月 (1)